犬の無駄吠えをやめさせるには?原因別の対処法|堺市の警察犬訓練士が解説
「インターホンが鳴るたびに吠え続ける」「散歩中に他の犬とすれ違うと止まらない」——吠えのお悩みは、引っ張り癖と並んでご相談の多いテーマです。
まず知っていただきたいのは、犬にとって「無駄な吠え」は存在しないということです。犬は必ず何らかの理由があって吠えています。だからこそ、やみくもに叱るのではなく、「なぜ吠えているのか」を見極めることが改善への第一歩になります。
まずは吠えの「原因」を見分ける
吠えの原因は、大きく分けると次の4つに分類できます。
- 警戒吠え: インターホン・来客・外の物音など、「縄張りに何かが近づいた」と感じたとき
- 要求吠え: ごはんが欲しい、遊んでほしい、ケージから出してほしいなど、「吠えたら要求が通った」経験があるとき
- 興奮吠え: 散歩中に他の犬を見たとき、飼い主様の帰宅時など、気持ちが高ぶったとき
- 不安による吠え: 留守番中の遠吠えなど、独りになる不安が原因のとき
どの原因かによって、対処法は正反対になることもあります。たとえば要求吠えに「うるさいから」とおやつを与えると、吠えはむしろ強化されてしまいます。
警戒吠えへの対処: 「吠える必要がない」と教える
インターホンや来客への吠えは、犬なりに「家を守ろう」としている行動です。
- インターホンの音を録音して小さな音量で流し、吠えなかったら褒める練習を繰り返す
- 音に慣れてきたら、徐々に音量を上げてステップアップする
- 来客時はハウスやマットなど「待つ場所」を決めて、そこで落ち着けたら褒める
ポイントは、音や来客を「良いことが起きる合図」に書き換えていくことです。叱って黙らせるだけでは、警戒心そのものは消えません。
要求吠えへの対処: 吠えている間は応じない
要求吠えの改善はシンプルですが、ご家族全員の徹底が必要です。
- 吠えている間は、目を合わせず、声もかけず、要求に応じない
- 静かになった瞬間に褒めて、要求を叶えてあげる
- ご家族の誰か一人でも吠えに応じてしまうと、「吠え続ければ通じる」と学習してしまいます
一時的に吠えが激しくなる時期(消去バースト)がありますが、ここを乗り越えると落ち着いていきます。
興奮吠え・不安による吠えは、根本の練習が必要
散歩中の他の犬への吠えや、留守番中の吠えは、その場しのぎの対処では改善しにくいお悩みです。
- 興奮吠えは、他の犬との適切な距離感や、飼い主様への集中を段階的に練習する必要があります
- 留守番中の不安による吠えは、「独りの時間は安全」という経験を少しずつ積み重ねていきます
どちらも改善には正しい手順と時間が必要で、自己流で悪化してしまうケースも少なくありません。
吠えのしつけで「やってはいけないこと」
- 大声で叱る(犬には「一緒に吠えてくれている」と伝わることがあります)
- 叩く・マズルをつかむなどの体罰(恐怖心から攻撃性や別の問題行動につながります)
- その日によって対応を変える(家族間でルールがばらばらだと犬は混乱します)
改善しない吠えは、専門家にご相談ください
吠えは原因の見極めがすべてと言ってよいほど、診断が重要なお悩みです。「原因がどれに当てはまるのか分からない」「対処を続けているが変化がない」という場合は、専門家に相談するのが近道です。
ZINNIA DOG SCHOOLでは、警察犬訓練所で6年間修行した訓練士が、朝お預かりして夕方お返しする送迎つきトレーニングで吠えの原因に合わせたトレーニングを行います。お返しの際には、その日の様子とご自宅での接し方も毎回お伝えします。送迎は堺市・和泉市・松原市に対応していますので、まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。